食べ物を知り、楽しむ

 自分たちが食べているものがどこから来ているのか、どのように作られているのかを知ることやそれらに興味や関心をもつことは、食育の大きな柱のひとつです。食材をつくっている人がいること、心を込めて作られていることを知ることで育つ、食材や食材をつくってくれる人、運んでくれる人への感謝の気持ちは、豊かな感性や心情へと結びついていくでしょう。また、動植物が食材になっていく過程を知ることは、自然や生命への畏怖や愛情を育てるでしょう。

(京都市立病院)

 写真は、廊下の掲示版に掲示された献立表です。献立を日常的に目にする環境が、自分たちの食事に対しての興味や関心を持つきっかけになっています。食事のメニュー(の一部)を自分で選べる病院もあります。このような、主体的な関わりは食への関心を引き出すでしょう。

(京都市立病院)

 調理活動([調理との関わり])の「成果物」を他のこどもや家族らと一緒に食べることは、こどもたちにとって嬉しい、また誇らしいできごとです。スタッフを招いてふるまえば、普段お世話をされていることに対して「お世話をする」側になるという主体性や優位性を感じる心理にもつながります([「演じ」て理解する])。

(京都市立病院)

 これは保育施設の写真ですが、毎日の給食の献立と食事見本とともに、その日の食材の産地と育てた人を紹介しています。この日の食材の産地は「千葉県」「長野県」「長崎県」。「長崎って、どこにあるの?」そんな会話を通して、日本(ときには海外)の地名や地理の勉強にもつながっていくかもしれません。

(京都市立病院)

 これも保育施設での写真ですが、こちらの園では、食材の栄養素について、遊びながら学べる仕掛けをつくっています。三色栄養素表(炭水化物:エネルギーのもとになる、たんぱく質:身体をつくる、野菜など:身体の調子を整える)に沿って、食材カードを分けてみる、という遊びです。幼少期から食べ物の役割を理解して、自分で考えながら食事をとることができる態度を育てようという、価値のある取り組みです。

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