情報を伝える仕掛け

 「知らないこと」に対しては、不安感や疎外感をもちやすく、精神的に遠く感じがちですが、逆に環境や病気への情報が充分にあれば、なじみを感じたり、前向きに向かい合うことができやすくなります([プレパレ−ション]も参照してください)。

 また、日々の楽しみにつながる情報が提示されていることは、毎日の変化を感じたり、楽しみをもって療養生活を送る手がかりになります。

 写真は、病棟に掲示されている、手作りの病棟案内図です。日常の細やかなことを、わかりやすく伝えようという心遣いを、保護者やこどもたちは嬉しく思うのではないでしょうか。さらに、こどもにもわかって、自分で読むことができるようにひらがなで書いてあったり、ふりがながふられている、情報を見やすく並べるなどの工夫があると、情報提示としてはさらにわかりやすく、魅力的になるでしょう。

 病気やその原因のことや、対処法などを説明したプリントが、いつでも取れる場所に置かれています。このような工夫は、病気に対する過度の恐怖を除いたり、適切な予防やケアを主体的に理解する手がかりになっています。近年設置が増えている、病気や薬、療養生活などの情報を集めた患者図書館(図書室、図書コーナー)などにも、同様の効果が期待できます。病気のことを患児本人や家族が知ることで、病気や怪我に立ち向かう前向きな姿勢を、一緒につくっていけることが報告されています。

 こちらの病院では、廊下に掲示のコーナーがつくられており、院内のイベントのお知らせなどがきれいに提示されています。廊下などの壁に直接セロテープなどで掲示物を貼っているケースも見られますが、しばしば、テープ跡が残ったりして美的には問題があることもあるようです。掲示のコーナーを決めておくことで、掲示物を誘導でき、環境を美しく保つことができます。

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