においの体験

 さまざまな感覚のうち,「におい」は特に記憶と結びつきやすいと言われています。「おばあちゃんのうちのにおい」「雨上がりのにおい」「お母さんのお化粧のにおい」「たき火のにおい」「おっかなびっくり擦ったマッチのにおい」など,それぞれに印象深いにおいと,それに結びついた場面やもの,懐かしい記憶があるのではないでしょうか。

 においと結びついた多様な経験は,後に振り返ったときの記憶をみずみずしく,豊かな体験として彩ってくれるでしょう。もちろん日々の生活のなかでも,こどもたちの感性を豊かに育て,創造力を刺激したり,情緒の安定にもつなげることができます。

 食事の機会や,リネン交換のあとで薫るほのかな洗剤の香り,おうちで洗濯してもってきた衣類のにおいなど,たくさんのにおいが身の回りにあります。

 日々の生活の中で,「良いにおいだね」「特徴のあるにおいだね」など意識して声かけをしたり,体験を共有することが,においに対する気づきと感覚を育てていきます。

 例えばプレイルームでの夜の時間,[55.光の体験]とともに,アロマキャンドルをくゆらせながら静かにお話をする時間・・などの演出はいかがでしょうか。

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