「演じ」て理解する

 おままごとやお世話遊びは、「演じる」遊びの一種と言えます。「演じる」遊びでは、ある役割になって行動することで、その気持ちや立場、望ましい振る舞いを遊びを通して理解し、身につけることができます。例えば人形のお世話をしながら、自分にかけられる愛情を理解したり、愛情を求める気持ちを表現したりすることもあるでしょう。自分の気持ちを表現することが難しいこどもが、治療に対しての不安や不満を人形遊びのなかで再現したりはき出したりすることで、周囲がこどもの心の傷に気付いたり、関係改善の糸口をつかむきっかけになる症例があることも知られています([プレパレーション])。

 壁に、いろいろなキャラクターの色とりどりのパペットが飾られています。こどもたちが自由に使える玩具ですが、こどもたちは自分たちで、ときには大人と一緒にこれらのパペットを動かすことで、演じる遊びができます。

(富山大学附属病院)

 ままごと遊びのために、遊具や玩具がしつらえられたゾーンです。場が明確に作られ、遊びの手がかりがちりばめられていることで、ここではこどもたちが十分に遊び込むことができます。

 お世話遊びやままごと遊び、プレパレーションでの病院(お医者さん)ごっこ、などの遊びの他、イベントでごく短い寸劇や、仮装パーティなどを企画することなどもあるでしょう。

 こどもたちはお芝居を通して、登場人物の気持ちを自分のものとして感じたり、役柄や気持ちにふさわしい立ち居振る舞いを体験することで、他者の感情を理解したり場にふさわしい振る舞いをすることを身につけていきます。こどもたちはまた、表現する喜びや、他のこどもたちと協同してなにかをつくりあげていくことへの楽しみや達成感を味わいます。

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