流れをデザインする

 こどもたちの自主性や自立と自律を促すため、歯磨きや食事の身支度などの生活行為や、遊びの片付けなどをこどもたち自身がやるようにサポートすることがあります。

 こどもたちに複数の行動や動作を指示する際には、「一連の行動」として、流れをつくって指示することがこどもたちの理解や記憶を助けます。状況に応じてケースバイケースで、といったランダムな指示ではこどもが戸惑ってしまったり、途中で他のことに気を取られてしまったりといったことがよくあるのはご承知の通りです。

 例えば朝の支度ひとつでも、着替えや洗顔、歯磨き、食事に服薬、一日のスケジュールの確認と院内学級などへの通級準備など、たくさんの「やること」があります。こどもの目線またはこどもをサポートする親の目線に立って、どこで・なにをするかがスムーズに流れていくように家具や収納場所の配置などを工夫すると、こどもが自分のことをやりたい、できると思う気持ちをもてるように支援できます。準備がスムーズにできる、こどもが主体的に動けるようになれば、ご家族やスタッフの負担も軽減されますし、こどもの自信にもつながります。

 「一連の行動」は、言葉がけやイラスト掲示などによってこどもに明確に伝えるとより効果的です。また保護者や保育者がこの流れを共有して、こどもがいつでも同じ順で整えられるように一貫した指示ができる環境をつくることとさらにこどもが理解し、記憶しやすくなります。もちろん、こどもが充分に慣れて内容に習熟すれば、自分なりの順番で動けるようにもなるでしょう。

 他に、午前中の遊びのあと、片付けをして昼食、着替えて歯を磨いて絵本を読んでお昼寝、など生活の流れをあるルールに載せると、こどもが先を見越して動くことができ、自主性の獲得や情緒の安定を支援することができます。

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