着脱の自立への配慮

 衣類の着脱場面では、「自分の棚から衣類を出したり、汚れ物を自分の袋などに入れる」「自分で衣類を脱ぎ着する」などへの配慮があると良いでしょう。

 こどもが自分の持ち物棚がわかるためには、小さな年齢のこどもには自分の顔写真(保護者と一緒の写真を使うこともあります:㊶)を持ち物棚に掲示する、少し大きくなるとこども1人ひとりに固有の「マーク」を用意して、分散配置されるそれぞれのこどもの持ち物の所定の位置にそのマークを貼る、などの工夫がしばしば見られます。

 「いつも同じ場所に同じものがあり,同じ行動が求められる」という統一されたルールに乗っ取っていることで,こどもが理解しやすくご家族の管理も容易になります。病室の場合には,付添家族の着替えなどの荷物と,こどもの荷物が混在することになると,こどもが自分でもちものの管理をしにくくなりますので配慮が必要でしょう。

 ベッド周りに余裕を持てる場合には,家族のための荷物や食べ物などをいれる「大人が管理する」棚と,こどもが衣類や持ち込んだ玩具,本などを管理できる棚に分けておけるなどのベッドサイドの配慮があると良いのではないでしょうか。図は,衣類や玩具の置き場所を示すイラストなどを添えた棚が置かれたベッドサイドのイメージです。

 着脱の自立に向けては他に、靴やオムツやパンツ、ズボンやスカートなどを着脱しやすいように腰掛けられるボックスや椅子、ベンチを着脱スペースに置く、衛生的に床に座り込めるようにおしり敷き(タオル)を用意する、などの工夫が見られます。

 保育施設の事例です。トイレに、着脱や衣類の準備のためのベンチが置かれています。このトイレは保育室と連続性があるオープンなトイレで、日常生活に溶け込んでいます([排泄の自立への配慮])。

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