文字や数字がある環境

 文字や数字といった抽象的な記号に日常的に触れることで、数の概念や文字の概念に自然に親しむことができます。幼児期に適切な介入を受けなかった場合、「言葉(ものの名前)」と「それを表す記号(文字)」の対応関係に理解に時間がかかるケースが報告されています。療養生活のなかでも、成長・発達の一部として「抽象思考等を含む学び」が重要だといえます。

 保育施設の事例です。階段の端に数字が貼ってあり、こどもたちが数を数えながら階段を登るうちに、自然に数字の表現の仕方のルールを覚えていくことができます。色も一定のルール(5つの色が繰り返される)で使われており、繰り返しの秩序や法則性に気付くきっかけになっています。

 アルファベットと英単語がデザインされた絨毯が敷かれています。日本語だけでないたくさんの言葉が世界では話されていることを、単に知識としてではなく感覚として理解することは、国際社会への関心や多様な文化を受容する態度を養うでしょう([多様性を体感する])。

 他に、3歳くらいから、平仮名や片仮名、アルファベットや数字の表を身近に(ご家庭であればお風呂場などにも)貼るケースもしばしば見られます。文字に触れ、文字を遊びに採り入れるという意味では絵本に加えて、かるたなどのカード遊びやパズルなどの玩具を用いることもできます。かるた遊びなどには、ことばを大切にしたり、ことわざなどで先人の教えを子らに伝えたりといった我が国の文化をこどもたちに伝える意味合いもあるでしょう。

関連するキーワード

トップページへ戻る