片付けのための工夫

 声かけだけ、または声かけがなくともじぶんたちで片付けができるようになることは、こどもたちの成長過程のなかでとても大切です。いちいち、どこになにをどのように片付ければよいかを保育者に確かめることなく、自分で片付けていける環境づくりがなされていれば、こどもたちはより自主的に片付けをすることができるでしょう。何でも自分でできること、できると思うことは自信や、自己肯定感につながります。またいま自分がなにをすればよいかを環境を手がかりに自分で考え、判断していく経験は、思考力や、自立と自律の精神を育てます。

 また、保育者などが毎回手をかける必要がなければ、こどもたちがより自由にものを使える環境ともなっていくでしょう。

 制作のための道具をまとめて置いている場所で、マジックを色ごとに整理している例です。色ごとにテープが貼られたペン立てが用意されており、こどもたちが色合わせのゲーム感覚でペンを片付けています。

 カラフルなテープケースです。テープのしまい方と、しまう場所がわかりやすいようにとの仕掛けです。テープを立てて並べるよう誘導していますが、このようにしか置けないという制限を加えることで、迷うことなく片付けができます。

 制作の材料をしまっている場所ですが、何を入れる場所か、写真と文字で指示がされたケースです。写真でなくイラストを使う場合には、情報を誇張したり省略したりすることが容易なため、「重ねて入れる」など、なにをしまうかだけでなく、どのようにしまって欲しいかをわかりやすく指示しやすいという特徴があります。何色の玩具が、いくつあるか、などをイラストと文字や数字で示すといった方法では、足りない玩具がすぐにわかりますし、こどもたちにとって日常的に数や文字に触れる機会ともなります([文字や数字がある環境])。

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